2023年8月、米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャ・セキュリティ庁(CISA)は、2022年に頻繁に悪用された脆弱性のリストを公開しました。このリストに掲載されている脆弱性は、いずれも2018~2022年にかけて公開されたものです。KELAがサイバー犯罪社会でこれらの脆弱性に関する投稿を調査した結果、特に以下の脆弱性が頻繁に話題に上っていることが判明しました。
Microsoft Exchange サーバーに影響を及ぼす脆弱性「ProxyShell」
(CVE-2021-34473、CVE-2021-34523、CVE-2021-31207)
Fortinet社製「FortiOS」に影響を及ぼす脆弱性(CVE-2018-13379)
Microsoft Support Diagnostic Tool(MSDT) に影響を及ぼす脆弱性「Follina」
(CVE-2022-30190)
今回のレポートでは、脅威アクターが脆弱なインスタンスを特定して悪用するコツやツールを公開している様子の他、上記の脆弱性の影響を受ける企業のネットワークアクセスを販売したり、パッチの回避方法を公開している様子をご報告します。